「逆有償リユース」について環境省と相談。
2018年12月3日
リユース業者の全国団体 一般社団法人ジャパンリサイクルアソシエーション(JRCA)の代表として、
環境省へ逆有償リユースの見解について話し合ってきました。
「逆有償リユース」消費者からお金をいただいてリユースすることが違法性があるのかないのか?
各省庁によって、見解が分かれているようなので取り扱い難い箇所である。
だから、悪質業者がこの隙間で悪さをしているのが現状。
この「逆有償リユース問題」ですが、ある事務所から中古の金庫の買取り依頼があり、
現地に出張見積りしたとしませんか?
金庫は300kg級で事務所の2階からの搬出と仮定します。
商品の金庫の買取金額は 10,000円。
2階からの搬出にクレーン車をチャーター費用 △20,000円。
搬出作業・配送費 △20,000円。
上記の場合、差引お客様から、20,000円を徴収することになります。
これが「逆有償」なのです。
逆有償として、よく話のネタになるのが婚礼タンスです。
今から30年程前に購入した婚礼タンスは、当時3点セットや4点セットで200万円や300万円もした超高級大型タンスなのですが、
現在の住宅事情では置く場所もなく、国内では再販が難しい商品で、東南アジア中心に輸出している商品なのです。
当社は婚礼タンスの買取りも行っていますが、店頭持込の買取価格が 1棹3,000円から5,000円程度なのです。
引取りに伺った場合、市内で逆有償5,000円(搬出状況や商品により変動)で引き受けています。
こういったことが、リユースする観点から違法性があると現在の状況に合わない話になって、
当社のように一般廃棄物収集運搬業の許可を持っていない業者は、リユース出来ないことになっています。
だから、こういったグレーの部分で悪徳業者が無茶苦茶なことをして問題になっています。
未だに、「不要品を無料回収します」と言って回っている業者などが、トラックに不要品を詰め込んだ後に、法外な金額をぼったくられた話を耳にします。
結局、費用を払ったら(逆有償)「廃棄物」。という概念を是正する必要があるのです。
リユースできるものは、どんどんリユースして大切に使ってもらう方が世の中の為にも、提供する人にも良いはずなんです。
ウチは、徹底的にリユースして世の中に貢献できる環境をつくります。